15人が本棚に入れています
本棚に追加
★
疲れた…!
質問責めだとか、
きーちゃんのスキンシップだとか、
もうキツいよ…!
心臓、壊れそう。
「ずいぶん大変だったみたいなの、夜?
叫び声がウチのクラスまで聞こえたの」
昼休みになって、きーちゃんから逃げるように七色の教室に駆け込んだ私。
やっと一息吐けるよー。
ちなみにきーちゃんは、
クロが学校内を案内してもらっている。
この学校、無駄に広いからなぁ。
「チラッと見たけど、
あのコがあの"きーちゃん"なの?
すごく綺麗なコだったの」
七色が私の頭を撫でてくれる。
うー、いつもは嫌がるけど、
そんな気も今は起きないくらい疲れた。
「幼稚園からずっと同じだったけど、
その頃から可愛かったよ。
今はもっと可愛いくなってるけど」
私はだらーと机に突っ伏す。
上目になりながら七色を見たら、
意外そうな驚きに表情を変えていた。
「…何?」
不思議に思い、少し不機嫌に聞いてみた。
「いや、あの…。
もしかして、抱き付かれるの、
あんまり嫌じゃなかったの?」
……図星だった。
不思議なことに、戸惑いはしたけど、
嫌じゃなかったんだよね。
最初のコメントを投稿しよう!