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そのあときーちゃんの抱き枕と化した私まで質問責めに合って、
一限目の櫛屋先生の授業も、
「…まあ、しゃーねぇか…。
変わりに次の時間は地獄だからな」
と言って潰れてしまった。
ちょ、先生!授業しようよ!?
そうすれば少しは楽になるのに!!
「てゆーか、きーちゃん、離してーっ!!」
「えー、やだよー。
三年ぶりだよ?
また抱き心地が良くなって…。
すごい柔らかいんだもん。
抱っこしてると気持ちいー。
なんかいい匂いするし」
「きーちゃんだっていい匂いだよ!
って違う!
てゆーか柔らかいって何ですか!?
お腹回りのことですか!?」
「…………………………………」
「ちょ、なんで黙るんですか!?
え、私太った?
確かに体重は大変遺憾な状態ですが!!」
「大丈夫大丈夫。
重くないよ?
だってヨルの体重、よんj」
「言うな馬鹿ぁぁぁぁぁぁあ!
てゆうか何故わかる怖い!」
「何が柔らかいって?
もちろん胸だけど…?
…デカい…」
「やっぱり胸触ってるのワザと!?
偶然だと信じたかった変態ぃぃいぃ!!」
と他人の迷惑も考えず、
ずっと絶叫するはめになりました。
「星見月が壊れた…」
「あんなヨル、初めて見たわ」
誰かが言ってたのが聞こえたけど、
それが誰かを確認する余裕も無かった。
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