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「レンリと違ってシャシャは頭が良いからな、頭脳労働で抜いてるんだよ」
「だーれが筋肉馬鹿ですって」
「ちょ、そんなこと言ってな、疲れてるから、疲れてるから辞め、くすぐるなって、まじ辞めろ、死ぬ、お願、やめっ、て」
レンリと呼ばれた女性は黒髪をなびかせ、速い動きでうずくまる人物を事細かにくすぐっていく。
その行為から、冗談を踏まえたおふざけで有ることは明らかなのだが、くすぐられ呼吸困難に陥っている人物の生命が危ういのだけはマジらしい。
「逆になんでお前らそんな疲れてんの」
しばらくして、シャシャと呼ばれていた男性が問いかけた。
質問された二人は盛大に息を荒げ、呼吸を整えてる。
先に喋れる段階になったレンリが答えた。
「だ、だって、この馬鹿、くすぐるので動き回って、元々結構疲れてたのに、こいつ笑いすぎて呼吸止まって、いつのまにかシャシャがめちゃくちゃ遠くに歩いてて」
「し、死ぬかと」
「ふーん、じゃレンリさ、ドウジンに」
少し間をおき、シャシャは振り替えり聞き直す。
「人工呼吸したの」
「「す、するかっ!」」
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