16人が本棚に入れています
本棚に追加
A.D.2067(前章から七年後) 某日 相模湾沖60km海底
「ST1よりコマンドポスト。目標ポイントに到着、これよりミッションをフェイズ2に移行する」
狭い球形の船室にリーダーらしき男の声が反響した。
『了解。フェイズ2終了後、ポイントN3258にて回収する』
「了解、通信を終了する。」
スイッチを操作し、遥か海上にいるであろう司令船との音声通信を切る。
ふぅ。と1つ息を吐き、意識をこれから行う任務に向ける。
すると、男の後ろに居る操艦担当とレーダー担当の2人のうち、レーダー担当の方が彼に話しかけた。
「隊長・・・本当に大丈夫なのでしょうか・・・・・・」
その言葉の意味は想像に難くないが、隊長と呼ばれた男は、敢えて問い返す。
「・・・・・・どういう意味だ」
最初のコメントを投稿しよう!