第1章 生徒会役員達の日常Ⅰ(前編)

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俺、柴原凜は、私立白鷺大学附属高校の生徒会長。疲れが取れない日々を過ごしている。私立白鷺大学附属高校は全寮制の高校。一年生の男子は、青龍寮(セイリュウリョウ)に住み、同学年の女子は、青炎寮(セイエンリョウ)に住む。二年生の男子は、白龍寮(ハクリュウリョウ)に住み、同学年の女子は、白炎寮(ハクエンリョウ)に住む。 三年生の男子は、赤龍寮(セキリュウリョウ)に住み、同学年の女子は赤炎寮(セキエンリョウ)に住む。一年が過ぎると次の寮へ引っ越す。と思われるが、そうではない。ただ、新入生の寮が代わっていくだけである。 「り~ん♪おはよー。」 「あっ、悠里乃か…おはよ…」 「あれ?…元気無いの?」 「いや…そうではないけどさ…俺らの寮のトイレ…」 と俺が、言い掛けると生徒会副会長の悠里乃は、朝っぱらから往復ビンタの攻撃を俺にした。 「痛ぇな~。人の話ぐらい最後まで聞けよな(泣)」 「だって…下ネタなんでしょ?」 「どこが?(怒)」 「トイレ」 「即答すな(怒)」 この会話を聞いていたクラスの皆は大爆笑。 「あっ…そうだ。綾音ちゃんからの伝言。今日、ちょっと放課後の雑談会遅れるかも…だってさ。」 「遅れるならいい。」 こんな話をしているとチャイムが校内に鳴り響いた。 「早く席に着け~(涙)」 時間が過ぎ昼食時間になり、俺と悠里乃は、学食に行った。 「お~い。凜!!おすすめのAランチ食べるか?」 「あっ、零哉か。Aランチ食べるぜ♪」 「私は…Bランチのカレーライスセットを…食べようっと」 「悠里乃っちは、カレーライスか…」 「あっ…綾音ちゃん…カレーライス食べよう?」 「私は…今日、チキンライス食べたいからね~。ゴメンね。」 「そうなんだぁ…気にしないで。」 と悠里乃は言い、首を左右に振った。 「Aランチのカレーライスにしようかな…」 「Aランチは、カレーライスセット無いぜ…凜。ドンマイ(笑)」 「いや…カレーライスセット、できるらしいぜ…(笑)」 俺は、勝ち誇ったような笑みを零哉に見せた。 「何だとぅ!!(驚)」 「凜とカレー…」 悠里乃はそう言うといろいろ妄想してしまった。 「お~い。悠里乃。戻ってこ~い。」 と俺が、言うと悠里乃は正気に戻った。 「あっ…ゴメンゴメン。」 「何、妄想しているの?」 「ちょっとね…。」 「零哉~、おいて行くなって(汗)」 「わりぃ…徹。」 「ひとりだけで学食行かないでくれ…」 「徹、来たか…。」 「おぅ…。」 「零哉、俺、飯食ったら、校長に会いに行くぜ」
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