18人が本棚に入れています
本棚に追加
/123ページ
俺、柴原凜は、私立白鷺大学附属高校の生徒会長。疲れが取れない日々を過ごしている。私立白鷺大学附属高校は全寮制の高校。一年生の男子は、青龍寮(セイリュウリョウ)に住み、同学年の女子は、青炎寮(セイエンリョウ)に住む。二年生の男子は、白龍寮(ハクリュウリョウ)に住み、同学年の女子は、白炎寮(ハクエンリョウ)に住む。
三年生の男子は、赤龍寮(セキリュウリョウ)に住み、同学年の女子は赤炎寮(セキエンリョウ)に住む。一年が過ぎると次の寮へ引っ越す。と思われるが、そうではない。ただ、新入生の寮が代わっていくだけである。
「り~ん♪おはよー。」
「あっ、悠里乃か…おはよ…」
「あれ?…元気無いの?」
「いや…そうではないけどさ…俺らの寮のトイレ…」
と俺が、言い掛けると生徒会副会長の悠里乃は、朝っぱらから往復ビンタの攻撃を俺にした。
「痛ぇな~。人の話ぐらい最後まで聞けよな(泣)」
「だって…下ネタなんでしょ?」
「どこが?(怒)」
「トイレ」
「即答すな(怒)」
この会話を聞いていたクラスの皆は大爆笑。
「あっ…そうだ。綾音ちゃんからの伝言。今日、ちょっと放課後の雑談会遅れるかも…だってさ。」
「遅れるならいい。」
こんな話をしているとチャイムが校内に鳴り響いた。
「早く席に着け~(涙)」
時間が過ぎ昼食時間になり、俺と悠里乃は、学食に行った。
「お~い。凜!!おすすめのAランチ食べるか?」
「あっ、零哉か。Aランチ食べるぜ♪」
「私は…Bランチのカレーライスセットを…食べようっと」
「悠里乃っちは、カレーライスか…」
「あっ…綾音ちゃん…カレーライス食べよう?」
「私は…今日、チキンライス食べたいからね~。ゴメンね。」
「そうなんだぁ…気にしないで。」
と悠里乃は言い、首を左右に振った。
「Aランチのカレーライスにしようかな…」
「Aランチは、カレーライスセット無いぜ…凜。ドンマイ(笑)」
「いや…カレーライスセット、できるらしいぜ…(笑)」
俺は、勝ち誇ったような笑みを零哉に見せた。
「何だとぅ!!(驚)」
「凜とカレー…」
悠里乃はそう言うといろいろ妄想してしまった。
「お~い。悠里乃。戻ってこ~い。」
と俺が、言うと悠里乃は正気に戻った。
「あっ…ゴメンゴメン。」
「何、妄想しているの?」
「ちょっとね…。」
「零哉~、おいて行くなって(汗)」
「わりぃ…徹。」
「ひとりだけで学食行かないでくれ…」
「徹、来たか…。」
「おぅ…。」
「零哉、俺、飯食ったら、校長に会いに行くぜ」
最初のコメントを投稿しよう!