18人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は、その頃、校長に話をしに来ていた。
「男子寮のトイレが詰まっていると…」
「はい!!至急には無理だとは、承知なんですけど明日、業者を呼んで修繕を頼みます!!」
「分かった。業者に頼むが明日直り、使えるかはワシ知らんからのぉ?」
「あっ…はい。分かりました。話はこれだけなんで失礼します。」
と、俺は、校長に言って校長室をあとにした。
「おっ、凜、ちょっと良いか?」
「あっ、はい。何ですか?又先生?」
「来週の蓮崎学園との懇親会なんだがな。1年生の司会は凜に決まったから宜しく♪クラスで出し物を考えておけよ?」
「はいっ!!」
それから、数分後、俺は教室に向かった。
「生徒会長…。遅いよ!!もう少し早く来てよ!!」
「これでも早く来たつもりなんだけど…」
と、俺が言いかけると
「朝はゴメンね?」
と、悠里乃は、涙を見せながら、力ずくで俺の右腕を握った。
「良いから泣くなって?」
「ホントに?」
「そんなことでは、怒らねぇし、嘘言わねぇ!!」
「生徒会長が副会長を泣かした~。」
「泣かしてねぇ!!」
俺は、女子生徒にからかわれながらも悠里乃の手を一度放し抱きしめた。
「きゃっ、今度は生徒会長が副会長に抱きついた!!」
「嫌…恥ずかしい…離れて!!」
と、悠里乃は俺から離れた。
「あっ…ゴメン…」
「柴原…何時俺は、好きな子に抱きついて良いって言ったかなぁ(怒)」
「すみません。先生。」
「それで遅れた理由は何だ?」
「遅れた理由は、蓮崎学園との懇親会のことで…」
「懇親会!?何故こんな時期に!?」
と、男子生徒に言われた。
「よっしゃ~。今度こそ女作るぞ」
と、別の男子生徒は、言った。
最初のコメントを投稿しよう!