第1章 生徒会役員達の日常Ⅰ(前編)

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俺は、その頃、校長に話をしに来ていた。 「男子寮のトイレが詰まっていると…」 「はい!!至急には無理だとは、承知なんですけど明日、業者を呼んで修繕を頼みます!!」 「分かった。業者に頼むが明日直り、使えるかはワシ知らんからのぉ?」 「あっ…はい。分かりました。話はこれだけなんで失礼します。」 と、俺は、校長に言って校長室をあとにした。 「おっ、凜、ちょっと良いか?」 「あっ、はい。何ですか?又先生?」 「来週の蓮崎学園との懇親会なんだがな。1年生の司会は凜に決まったから宜しく♪クラスで出し物を考えておけよ?」 「はいっ!!」 それから、数分後、俺は教室に向かった。 「生徒会長…。遅いよ!!もう少し早く来てよ!!」 「これでも早く来たつもりなんだけど…」 と、俺が言いかけると 「朝はゴメンね?」 と、悠里乃は、涙を見せながら、力ずくで俺の右腕を握った。 「良いから泣くなって?」 「ホントに?」 「そんなことでは、怒らねぇし、嘘言わねぇ!!」 「生徒会長が副会長を泣かした~。」 「泣かしてねぇ!!」 俺は、女子生徒にからかわれながらも悠里乃の手を一度放し抱きしめた。 「きゃっ、今度は生徒会長が副会長に抱きついた!!」 「嫌…恥ずかしい…離れて!!」 と、悠里乃は俺から離れた。 「あっ…ゴメン…」 「柴原…何時俺は、好きな子に抱きついて良いって言ったかなぁ(怒)」 「すみません。先生。」 「それで遅れた理由は何だ?」 「遅れた理由は、蓮崎学園との懇親会のことで…」 「懇親会!?何故こんな時期に!?」 と、男子生徒に言われた。 「よっしゃ~。今度こそ女作るぞ」 と、別の男子生徒は、言った。
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