第1章 生徒会役員達の日常Ⅰ(前編)

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俺達は、5、6時間目のLHRでクラスの出し物を考えた。 放課後… 俺と悠里乃は、生徒会室まで一緒に歩いていた。 「ゆり…さっきは、急に抱きしめて、ゴメン」 「大丈夫だよ。ただ…」 「ただ?」 「ただ…驚いただけ…」 「ゆり…好きだ…」 と、俺が言いかけると、悠里乃は自分のカバンで俺を攻撃した。 悠里乃の心臓の鼓動が俺にも分かる位、強く、早くなった。 「痛ぇ~なぁ。いきなり、何すんだよ!!(泣)」 「ありがと…(照)」 「答えになってない(笑)」 「凜の隣にずっといて良い?」 「俺の質問はスルーかよ!!…えっ…俺で良いの?勿論いて良いけどつか、いて欲しい。」 「うれしい(照)…あのさ、私の事…ゆりって呼ぶのってなんか久しぶりだね♪」 「あっ…うん。言われてみれば合格発表以来だね」 「それからは、悠里乃とか…悠里乃さんとか呼んでいるからね♪」 「あのさ、懇親会が終わったらさ…白鷺祭だね♪」 「そうなの!?白鷺祭の事忘れてたァ!!」 「アハハ♪」 「恥ずかしい…。」 「俺、目の前の事だけ考えて重要な行事を忘れるゆりや、恥ずかしがっているゆりも、好きだよ。」 「アハハ♪ワハハ♪もう笑いすぎで腹痛い。アハハ♪ワハハ♪」 と、俺は、言いながら腹をおさえた。 「ご両人仲睦ましいですね♪」 と、生徒会室前に着いたと同時に声が聞こえたから俺は、振り返った。 「あっ…零哉か…。」 「零哉君、徹君は?」 「徹なら…」 と、零哉は、親指で徹が居る所を指さした。 「また…俺を置いて先に行ったね!!」 と、徹は、走りながら言った。 「悪ぃ…。あれ?綾音は?」 「綾音ちゃんは、今日、遅れるって。」 「お前、綾音ちゃんの事好きなのか!?」 「馬鹿、言うな!!ただ…」 「ただ?何?その後は?」 俺は、不気味な笑みをした 「ただ…意識しちゃうだろ」 と、零哉はモジモジしながら言った。
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