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俺達は、5、6時間目のLHRでクラスの出し物を考えた。
放課後…
俺と悠里乃は、生徒会室まで一緒に歩いていた。
「ゆり…さっきは、急に抱きしめて、ゴメン」
「大丈夫だよ。ただ…」
「ただ?」
「ただ…驚いただけ…」
「ゆり…好きだ…」
と、俺が言いかけると、悠里乃は自分のカバンで俺を攻撃した。
悠里乃の心臓の鼓動が俺にも分かる位、強く、早くなった。
「痛ぇ~なぁ。いきなり、何すんだよ!!(泣)」
「ありがと…(照)」
「答えになってない(笑)」
「凜の隣にずっといて良い?」
「俺の質問はスルーかよ!!…えっ…俺で良いの?勿論いて良いけどつか、いて欲しい。」
「うれしい(照)…あのさ、私の事…ゆりって呼ぶのってなんか久しぶりだね♪」
「あっ…うん。言われてみれば合格発表以来だね」
「それからは、悠里乃とか…悠里乃さんとか呼んでいるからね♪」
「あのさ、懇親会が終わったらさ…白鷺祭だね♪」
「そうなの!?白鷺祭の事忘れてたァ!!」
「アハハ♪」
「恥ずかしい…。」
「俺、目の前の事だけ考えて重要な行事を忘れるゆりや、恥ずかしがっているゆりも、好きだよ。」
「アハハ♪ワハハ♪もう笑いすぎで腹痛い。アハハ♪ワハハ♪」
と、俺は、言いながら腹をおさえた。
「ご両人仲睦ましいですね♪」
と、生徒会室前に着いたと同時に声が聞こえたから俺は、振り返った。
「あっ…零哉か…。」
「零哉君、徹君は?」
「徹なら…」
と、零哉は、親指で徹が居る所を指さした。
「また…俺を置いて先に行ったね!!」
と、徹は、走りながら言った。
「悪ぃ…。あれ?綾音は?」
「綾音ちゃんは、今日、遅れるって。」
「お前、綾音ちゃんの事好きなのか!?」
「馬鹿、言うな!!ただ…」
「ただ?何?その後は?」
俺は、不気味な笑みをした
「ただ…意識しちゃうだろ」
と、零哉はモジモジしながら言った。
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