第1章 生徒会役員達の日常Ⅰ(前編)

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「あっ…すみません。出し物案ですよね?拝見させて頂いても良いですか?」 「あっ…うん。」 と、二年生の先輩は、出し物案の紙を俺に渡した。 「あっ…これはおもしろい案ですね。承認します。」 「今、何て?」 「だから、承認します。」 「ありがとう。」 と、二年生の先輩は、図書館へ行った。 「ゆり?」 「何?りん…」 「俺達の出し物案…どうするか?」 「一応…徹君にチェックして貰う?」 「あっ…零哉は?」 「生徒会室でお茶でも飲んでいるはずよ!?」 「ゆり…生徒会室に入る?寒いなら入るけど…」 「大丈夫だよ?りんと一緒なら?」 ムギュ~っと俺は、悠里乃を抱きしめた。 「俺も居るのを忘れないでよ!?」 っと徹が、言うと階段をかけ上って来る音が聞こえた。 その音は、綾音が二階から上って来る時によく聞こえる。なので今回も、綾音だった。 「悠里乃ちゃん、何しているの!?」 と、綾音が言うと、悠里乃は、俺から離れた。 「あっ…言っちゃった。」 「徹君、何で!?」 「ラブシーンだったのに…」 と、徹は、悔しげな表情を見せた。 「ラブシーン!!私だってまだなのに!!速いよ!!私は、零哉君に返事聞いてないよ」 「聞いてみる?」 「えっ!!何で!!」 「零哉君の事、好きなんでしょ?」 「うん。頑張って聞いてみる!!」 「ファイト!!」 「あのさ。みんなで部屋に戻ろうか?」 と、俺は、言いながら、徹に先輩達の出し物案の紙を渡した。 「うん。戻る。」 ドサッ 俺は、ドサッと音がしたので振り返ったら悠里乃が俺にもたれ掛かった。 「ゆり!!大丈夫かっ!!」 と、俺は、悠里乃に言って悠里乃をひとまず、離して悠里乃のおでこに俺の右手をかざすと熱かった。 「凄い熱じゃねぇか!?綾音ちゃんちょっと手伝って。」 「うん。どうしたら良い?」 「ちょっと、ゆりを支えて。」 と、俺は、綾音ちゃんに言って向いていた方向を向いて中腰になった。 「ゆりを俺におんぶさせるようにして?」 「うん。」 と、綾音ちゃんは、悠里乃を俺におんぶさせるようにした。 「綾音ちゃん、ゆりのカバンの中に出し物案があるから、取ってチェックしといて~。」 「会長は?」 「俺は、ゆりの看病するから。」 「分かった!!」 「んじゃ…俺は、保健室に行ってくる!!」 と、俺は、綾音ちゃんに言って、全速力で、一階にある保健室へ向かった。 ‐その道中‐ 「り…ん?」 「あっ…起きた?眠ってて。」 「起きてる。私、歩ける…からおんぶしなくても…」
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