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「で?奈緒はそれでいいんだ?ってか、ほっぺたの一つくらい張り倒しゃあ良かったのに!!だって、アイツっしょ?……ごめん、クックックッ、何かウケるんですけど…」
「だよねぇ、アイツっしょ?やっぱ、笑えるわ、クックックッ…」
………返す言葉が浮かばない…昨夜、私は彼に振られたんだ。
ちょっと小太りで、ちょっと背が低くて、ちょっと油ギッシュな彼に……
基本、私は容姿で男を判断する女ではない。
そりゃあ、初めて会った時、少しは引いたよ?
まぁ、夏だったし?少しくらいみんなだって、汗かくでしょ?
でも、尋常じゃあない、汗のかきっぷりに引いたよ?
でも話してみると、意外と趣味やその他もろもろ私達合ってて、猛烈アタックされたし?
案外大丈夫かもって、OKしたんだぁ。
なのに、なのにぃ!!振られたんだよ、わ・た・し!!
信じらんない…
で、仲良し子良しの陽子と奈津紀に成り行きで暴露する羽目になっちゃって、今、笑いのネタにされてる訳……
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