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担架に乗せられた翔について行こうとすると、
「お前は学校にいろ!」と怒鳴りつけるように言われた。
「俺だって翔が心配なんだよ!」
俺が行ったところでなにが出来るわけでもないのに。
ただ翔と離れたくなかった。
「その気持ちはわかるけど、今一番不安なのは矢吹なんだ。
お前のその顔見たら、矢吹はもっと不安になる」
またサイレンを鳴らして去っていく救急車を俺は見つめることしか出来なかった。
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