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#1
感情を表に出すことが苦手だった。
怒りも悲しみも。
そのせいか、見知らぬ誰かに当たってみたりして
警察に連行されたことだって、1度や2度じゃ済まなかった。
今から思えばもっと
誰かに愛されたかったのかもしれない。
幼い頃からほとんど一人で生活してきた俺は
一匹狼と呼ばれることもあって、自分自身でその壁を壊せないでいたから。
だけど・・・翔と一緒にいると自然体の自分でいられることに気付いたのはいつだろう。
コイツが俺の仲間だって胸を張って言えることが、俺にとってすごく誇りだった。
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