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#2
翔が倒れたあの日、初めてこんな恐怖を味わった。
あの日は確か、どうでもいい数学の授業中。
机に伏せて眠っていたら廊下から慌てた声が聞こえたんだ。
「翔!?」
翔が倒れていた。
パニックになりながらも、駆け寄って翔の倒れた身体を抱き起こそうとした。
「動かさない方がいい」
そう言われて更にパニックになった。
俺のいた教室で授業をしていた先生が「救急車を呼んだ」と言ったときに
只事じゃないんだと感じた。
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