第1章~空~

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だから今日も屋上に来ていた。 「ねぇ、そこで何してるの?」 急に誰かに声をかけられた。 見たことのない男の子。 背が高い、透き通ったブラウンの髪の毛。 笑顔がふんわりとしていて優しそうだった。 「…空、見てるの。」 「空、好きなの?」 「うん。青くて、大きくて、暖かくて、冷たい。 だから好きなんだぁ。」 「俺も、空…好きだよ。」
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