予想外の始まり

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死ねへんのやったら、何とかして生きるしかない。 そうなると、やっぱり使えるものは1つだけ。 自分の体。 今までも使ってきたし、それをするのに苦痛を感じる事はなかった。 むしろ、誰かが近くにいてくれる事を嬉しく思った事もある。 あの時は、ただ人の温もりを求める事だけを考えて生きてきた。 他には何にも考えられへんかった。 仲間もいっぱいいたけど、それでは満たされへん。 仲間とは違う、家族の温もりがほしかった。 誰か… あたしを温めてください…
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