予想外の始まり

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そんな時出会ったんが、リュウやった。 リュウと目が合った瞬間にわかった。 この人は、あたしが求めてたものをくれる人やって。 きっとあたしを助けてくれるって。 フラフラっと近付いていったあたしを、リュウは何の迷いもなく受け入れた。 そうなるのが当たり前なんやって顔をして。 名字も年も住んでる場所も、あたしはリュウのほとんどを知らんかった。 それでも、必死で好きになった。 必死で愛した。 リュウもそれに応えてくれてた。 リュウは、どれだけ一緒にいてもあたしに触れようとしーひんかった。 だからこそ、リュウには家族の温もりがあったんやと思う。 あたしにとっては生きがいやった。 リュウがいてくれたからあたしは生きていられた。 それくらい、好きやった。
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