予想外の始まり

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10分くらい歩いたら、前方に明かりが見えてきた。 10分て… 遠いわ!! その明かりを目指して歩いて行ったら、そこにあるもんがだんだん見えてきた。 黒の革張りのでっかいソファに人が座ってる。 その前にはガラステーブル。 ガラステーブルの上にはパソコンと電話がのってる。 あのソファに座ってるヤツが… さっきからあたしをバカにしてる男か…? 「おぉ、やっと来たか。おせぇよ」 やっぱりそうや。 あの声、間違いない。 男は白のシャツに黒のスーツ、ネクタイはしてない。 髪の毛は真っ赤で、暴風に吹かれてるみたいに逆立ってる。 首にはゴッツいネックレス、耳にはピアス、指には太い指輪。 装飾品と呼ばれる全てのものを身につけている。 年は… 20代前半くらいか? でこのちょっと上くらいに、ちっちゃい角みたいなんが見えてる。 これもアクセサリーなんかな。 流行るようには見えへんけど。
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