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そうした真美であるから、殺害の事実を聞かされると、驚くだけでなく涙する者さえいた。
「真美さん、どうして殺されたんですか?」
「それは、まだ捜査中で」
「絶対に、犯人を逮捕してください。その為なら、どんな協力もします」
そこまで言わせる人物。
既に、重要参考人の身柄が確保されていなければ、容疑者の割り出しに不安を覚えたかもしれない。
そして、北方たちが事情聴取した中、真美と関係のあった者たちは、殺害に関係無いと思って良さそうだ。
それは重要参考人が、確保されている事とは関係ない。
あくまで、刑事たちの印象からである。
事情聴取が続く中、北方と矢次は休憩がてらトイレ前で軽く話した。
「おい、どうだよ」
「北さん。こんな事を言っちゃ何ですけど、その参考人が容疑者でいいんじゃないですかね」
「おいおい、滅多な事を言うもんじゃねぇぞ」
「まぁ、その参考人が誰なのかも聞いてないから、確かにそうなんですけどね」
それほどまでに、曽根崎 真美が殺害される理由が分からない。
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