1人が本棚に入れています
本棚に追加
――――――――――
――――――
―――
「お母さん見てみて、綺麗だよー」
花火を片手にお母さんに笑顔を向ける。
お腹の大きなお母さんは、縁側に腰をかけ、私の様子を見守っている。
日が沈むのを待ちきれなかった私は、母に無理を言い、夕方から花火を始めた。
すると、遠くから
「うわぁ、花火だぁ」
と言う声が聞こえてきた。
声の主を探してみると、少し離れた塀の陰から私と同じくらいの男の子が覗いていた。
最初のコメントを投稿しよう!