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自分の部屋に入り、何で国立のエリート校へ行かされるのかを考える。
特別な血筋を受け継いでいる……はないな。
よくある物語みたいにお姫様を助けたり……もないか、この町にお姫様が来た事なんかないだろうし何より助けられた人が助けた人に半強制的に何かをするなんて異常だ。
他には思い浮かばないな。
うん、想像力がないんですよ。俺は。
手紙には明日に使者が来て学校の寮にまで運んでくれると書いてあるので早い内に荷物を纏めて、行く筈だった学校に連絡して知り合いに別れを告げに行くか。
つーかふざけてんだろ半強制って。
王族の半強制ってほぼ強制だろ。拒否権ないだろ。
幸い俺は友達が少なくて関わりも薄いからあまり問題がないが、普通の奴なら嫌がるだろ。
幸いでもないか……うん、全然恵まれた状況とは言えないな。
まぁ、ぼっちの俺でも少し嫌だしな。いきなり知らない環境に一人ぼっちで放り込まれるとか。
うだうだ言っていても仕方がないし、新しい環境で一人暮らしをして脱ぼっち!
そして可愛い小等部の生徒を部屋に連れ込んで……グフフフ。
うん、やる気出てきたな。
進学する予定だった学校は殆ど元の学校と同じ奴等が進学してくるからぼっちは確定事項みたいな物だったし、国立の学校では特待生扱いで色々と無料になったり安くなったりするらしいしな。
しかも国立のエリート校の特待生ならそれだけでモテるだろ!
ロリっ娘といちゃいちゃらぶらぶ出来るだろ!
うん!いい!かなりの好条件だ!!
一人暮らしもしてみたかったし。
武器屋の手伝いする必要ないし。
ありがとう王族……俺に夢のモテモテライフをくれて。
待っていてくれ、まだ見ぬモテモテライフよ!
善は急げだ。取り敢えず荷物を纏めよう!
何がいるかな?
というか、使者が乗ってくる馬車にベットとか入れれる訳がないか。
歯ブラシとかの小物も色々持って行ったらかさばるからあっちで買うべきだろ?流石に売ってないなんて事はないだろうし。
となると必要最低限の物ぐらいか?
財布にお気に入りの小説にえっちぃ本、俺の持ち物の中で一番の宝物の古ぼけた魔導書:定価3980G(1G=1円)
ちなみに魔導書とは魔法やそれに準じた物について書かれた書物の事だ。
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