sex friend

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“一晃くん” 「ん?」 “やさ” 「優しくな。わかってる」 “おねがい” 「ああ、いいよ」 軽く音をたてて耳に舌を這わせてから、そのままそこに直接吹き込む。 「好きなだけ甘やかしてやる」 喉の奥で声を転がすと、千晶の唇が物欲しげに震えて。 そのまま彼女の熱い両手が俺の頬を捕らえ、ゆっくりと俺の顔を引き寄せた。 唇を何度も挟み啄むようになされるキスは、焦れったくも気持ちがいい。 脳の奥が痺れて。 背筋がゾクリと疼く。 「ん…」 我慢しきれずに吐息を漏らすと一度離れる唇。 じっと俺を見つめる、薄闇に映える澄んだ瞳。 流れはいつもと全く同じ。 「……もっとちょーだい」 なのに飽きは未だに来ないまま、俺は言いながら見せつけるように舌を少し出す。 頬の上を、細い指がスルリと撫でて。 今度はもっと深く、みずみずしく、千晶が俺にキスをする。 “かずあきくん” 「……ん?」 “かずあきくん” 「うん」 “かずあき” 「ん、今、“くん”が聞こえなかった」 “かずあき” 「……千晶」 “かずあき” 「可愛いね、お前」 “かずあき”
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