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一時の快楽。
僅かな悦楽。
遊びと称して腕に抱くのは、俺の可愛い想い人。
何が悪い。
【お年頃】の特権を、思う存分利用して。
何が悪い。
彼女の【認識】と【好奇心】を、何も言わずに利用して。
『一晃くんって、遊んでるんでしょう?』
ああ、そうだよ。
お前に会うまでずっと、遊びまくってたよ。
色んな女の色んな姿を見てきたよ。
だから、お前は俺を“遊び相手”に選んだんだろーよ。
「あー、しくった」なんて。
後悔したところで後の祭り。
今更俺の抱いた女の数は変えらんねえ。
かと言って彼女が俺を遊び相手としか認識していないこの状況で、玉砕が目に見えたまま行動を起こすのは。
俺の中の何かが許さねえ。
あんな俺の好みから掛け離れに離れた女に!
わざわざこっちからフラれに行って、たまるか!
惰性万歳。
カラダの関係上等。
ズルズルと続く、欲、欲、欲の関係は。
それはそれで、心地好い。
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