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「僕、統括と戦った時に説得しようとして、逆に言われちゃったんだ。『シオと握手をさせてみせろ』って。
シオを帝国制圧軍に引き込めないか、サラも統括に相談されたらしいよ。
統括はシオの政治的手腕を評価してるし、和解したいと思ってる。間違いないよ」
「馬鹿な」
それはシオにとって心外なことだった。
寄越した使者から、そんな誠意は微塵も感じられなかった。
だから「統括と直に談義してほしい」と言われた際も相手にしなかったのだ。
「とにかく落ち着いて聞いてよ、シオ」
動揺を見透かされたシオは、寝返りを打ってミルから完全に顔を隠した。
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