259人が本棚に入れています
本棚に追加
やせ細って節が突き出たシオの手をしっかり握ってくれるのは、最近ファーの外交官として正式に就任したばかりの金狼ミルーシェ=カーン。
エターの精鋭だったシオの下で運命に怯え、逃げることばかり考えていた小さな奴隷が、今ではシオに肩を並べて手を差し伸べてくる。
金狼・銀狼伝説の威光などでは決してない。
その成長は、ミル自身の信念と努力によるものだ。
こっちこそ負けちゃいられないな。
シオはよきライバルを得たような心境になった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
最初のコメントを投稿しよう!