序章

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思い返せばそう! 小学生の頃はジャンプの某マンガが流行った影響かマヨラー土方と呼ばれ。 あるときは、隣のクラスの顔も知らなかった子から家を見てみたいとせがまれ、説得したが押し切られしぶしぶ家に招き入れることになり。 あげくには、剣道部の顧問をしている社会の担当からは 『さすが、土方歳三の血を継いでるだけあるな』 なんて言われた日には、私の心はボッキリと折れてしまった。 土方歳三なんて………………いなかったら良かったのに!! お前のせいでまるで私が…………そう………影武者みたいに………なってるじゃない。 そのせいで私は今、倉で傷心した心を回復させていた。 「奈央佳~っ、なにふさぎ込んでるの。帰って来たんなら早く宿題しなさい」 倉の外から空気を読まないお母さんの声が聞こえた。
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