イケメンのBちく

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私は周りとはあきらかに違った興奮を覚えながら、その時が来るのを待った。 しかし、 特に変わったことも無くコンサートは終わってしまった。 私は憔悴しきって我が家の玄関の扉を開けた。父を追ったこの3年間の努力は何だったのだろうか?  全てが水泡に帰した今日、私はどうしたらいいのかわからなくなっていた。 「……」 リビングから話し声が聞こえる。母が電話でもしているのだろうか? リビングを覗いた瞬間、私は呼吸をすることも忘れてその場で凍りついた。 母が、パソコンを使ったビデオチャットで話をしている。その相手とは……なんと父ではないか!
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