催眠術で幼馴染みを言いなりにしてみた

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これから、ある学生を紹介しよう。

その人物は今年、高校二年生になる少年だ。

容姿は悪くはないがイケメンではない――いわゆる普通。

勉強の成績もとくに良くもなければ悪くもない――まあ、普通だ。

運動でとくに目立つことはないが、邪魔扱いされることはない――普通普通。

父さんはサラリーマンで母さんは専業主婦……家計を助けるためにたまに内職もしている――うんうん、普通だな。

それが、僕――青井 悠介（あおいゆうすけ）のステータスだ。

別に他の人より優位に立ってるとは思わないし、だからといって他の人と自分を比べて落ち込んだりなどしない。

不幸だと思ったことないし、そこそこ幸せなほうなんだと思う。

普通すぎて、何の取り柄もない。

………ただ一点、幼馴染みの存在を除けば、だが。