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「次の任務は"殺し"ダ。鳳凰学院に潜入してやってもらウ」
「鳳凰だと?」
鳳凰学院。偉そうな名前からわかる通り、全国有数のおぼっちゃま・お嬢様学校だ
「そうダ。Qと共ニ、学院に転校生として入ってもらウ」
「ターゲットは?」
「それは追って説明すル。この任務は短期ではなク、長期任務となル。今後の活動のために必要な任務ダ」
「わかった」
詳細はQに送ル
そう言い残して内線は切れた
「よう。お疲れさん」
見計らったように運転席から男が顔を出す。彼のネームは"D"。ドライバーを表すものだ
「あぁ」
俺はそっけない返事をする。これも、いつものことだった
「後ろで寝てていいぜ。どうせすぐ着くけどな」
「そうさせてもらう」
「着いたら起こしてやるからよ」
「……すまない」
「なーに。お互い様さ」
申し訳なさそうに奴は言う。昔のトラウマで"銃声"と"血"が苦手なんだそうだ。だから、"前線"には立たない
でもそれでいい、といつも思っている。
"交渉"とか"説得"とか言われても、結局回ってくる任務は"殺し"だ。
それがわかってるから、俺は引き金を引く。俺ならそうするであろうことをわかっていてボスは任務を回してくる。
そういうものだから
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