一歩目 門

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前の席の子が振り返って話しかけてきた。 『ねぇ、あなたは高等部からこの学園に入ってきたの?』 『え…うん。そうだよ』 『良かった~!私もなんだよね~』 『そうなんだ』 『これからよろしく』 『こちらこそ』 ていう展開になるはず。 なんだか楽しみだな。 いつになったら話してくれるんだろう。 ‐‐‐‐‐‐ 「で、あるからして…」 あの後、彼女は全く話しかけて来なくて、結局入学式を迎えた。 おかしいな。だいたいの本はこうなってたのに。
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