誕生日

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「いや私ではない。」 そう答えると店員は、絵の素晴らしさを語り並べた後、買って貰った方が此方は有り難いが、安い商品でもないので、描き手本人からの希望を把握してからの再来店が間違いが無い、と提案して来た。そうして 「絵の具の種類等の冊子です。四百瓶ですがどうですか?」 と小さな冊子を差し出し、ちゃっかり商人らしさも見せた。パラパラ見ると成る程、随分絵の具の違いが、表現の違いに繋がる様だ。それを買い、店を出た。
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