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京都駅付近 廃ビル
「ここか・・・逃げ遅れたアホが居るのは・・・・・」
赤い瑞鶴を駆るパイロットは付近を警戒しながら探索を続ける。
付近には大破した山吹色の瑞鶴と白色の瑞鶴が二機、それもBETAに捕食された形跡があった。
「これで生きていたら奇跡だな・・・・・」
周辺にBETAがいないことを確認し、機体から降りる。
「ッ・・・何時になってもこの臭いは苦手だ・・・・・」
辺り一面に広がる硫黄臭と腐敗臭。
その原因はそこらじゅうに転がっている戦車級の屍のせいだろう。
「・・・ん?ここいらか・・・・・?」
戦車級が積み重なっているところから友軍衛士の生体反応が微弱に出ている。
とりあえずそこにある戦車級の屍をどかしていくと・・・・・
「女・・・?」
1人の少女が気を失って倒れていた。
しかし身体を見ると四肢は捕食され、胴体と頭部だけ残っているような状態だった。
「畜生・・・こんなか弱い女子供まで喰うのかよ・・・テメェらはよ・・・・・!」
歯軋りをさせるが、ただ虚しいだけ。
とりあえずその少女を助ける瑞鶴のパイロット。
「・・・絶対助けてやるぞ、上総・・・・・!!!」
その後、少女は助かったとだけはここで言っておこう。
そして月日は流れ・・・・・
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