#0 二人の阿修羅

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2001.7.20 国連横浜基地 「!お待ちしておりました!穂純大尉!」 「おう、ありがとよ」 穂純大尉と呼ばれた若い男が青年士官に返礼する。 「あの有名な"戦場の阿修羅"の1人にお会いできて、光栄です!!!」 「俺は何もしてねぇよ。それによ、俺よりスゲぇやつだっているだろうに・・・・・」 「は、はぁ・・・・・」 男の名は穂純雪人、若くして国連軍大尉になった男。 三年前の京都防衛戦で撃震で出撃し、殿を務め、かつほぼ無傷で帰還した言わば"英雄"である。 「(そうさ・・・俺より、アイツの方が、な)」 「大尉、香月副司令が待ってますよ、何でも「早く雪人を呼びなさい!」と・・・・・」 「・・・アイツ、俺をなんだと思っているんだ?」 ハァ、とため息をつく雪人。 「ま、いいさ、すぐ行くっていっておいてくれ」 「了解です!!!」 張り切った声をあげ、青年士官は走り去っていった。 「(さぁて・・・今度こそ、未来を変えてやりますか・・・・・)」 ーーー#0 二人の阿修羅 完ーーー
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