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これじゃあ、俺もM-1見れないじゃないか!
リアルタイムで見るべきだった…。
録画してるから、いいやと思って、僕は毎年楽しみにしているM-1をその年は見なかったのだ。
僕「…アキさん…ごめんね」
アキ「秋…。…M-1のMはマグロのMじゃないんだよ」
僕「…う、うん。知ってる」
アキ「M-1の1は、2夜連続の1夜目って意味じゃないんだよ…」
僕「…知ってる」
アキ「…だったら、何でこんなことになったの!?…どんだけウキウキな気分でデッキにテープを入れたか…知らないでしょ!…どんだけウキウキな気分で再生ボタンを押したか…知らないでしょ!」
僕「…ご…ごめん」
アキ「私のウキウキ返してよ!」
僕「あ…あ…、ご、ごめんなさい」
アキ「うっかり最後まで見ちゃったよ!マグロ!」
僕「そ、それは知らないよ!俺のせいではない」
アキ「あんたのせいだ!どうしてくれんの?マグロの2夜目も見たくなっちゃったじゃん!」
し、知らない!
それこそ知ったこっちゃない!
それに、さっき面白くなかったって言ってたじゃん!
…な、何か怒り方が理不尽になってきたぞ。
アキ「…マグロの2夜目の放送日は昨日だったから、もう…マグロの2夜目は…見れないんだよ…」
お…落ち込んどるー。
な、何で謝らなきゃいけないような空気を作るんだよ…。
僕「ご…ごめんね」
アキ「秋…謝ったって…許されない事もあるんだよ…」
僕「……え」
僕そんなに酷いことしました?
アキ「秋…謝ってすむんなら…警察はいらないんだよ」
け、警察!?
僕「…警察にお世話になるようなことは…していないよ」
アキ「いいや、した!…次に会う時は法廷だね」
僕「…ほ、法廷って…あんた俺を訴える気なのか!?」
アキ「当たり前だ」
僕「オメェ頭おかしいんじゃねぇか?」
アキ「あっ!またオメェって言ったぁ!オメェじゃねぇし!本当に訴えるよ?」
僕「…ハァー。…それぐらいの事で訴えるって…あなた今まで何回、裁判起こしてきたんですか…。…でもなぁ、アキさん!訴えたところで、裁判で俺には勝てないぞ!」
アキ「なんで?」
僕「俺は逆転裁判を5回程全クリしてるんだ!裁判がなんたるかを知り尽くしている男なんだ!」
アキ「…は?」
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