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アキさん「ねぇ…そろそろ戻らないと怪しまれちゃうよね?」
僕「そういえば、そうですね」
携帯の時計を見ると、部屋を出てから20分程経っていた。
あれ?まだ、こんだけしか経ってないのか。
もっと、長く感じたな。
20分しか経ってないなら、まだトイレにこもってたってことで通じそうだな。
僕「俺は腹痛くなってトイレに行ってることになってるんで、アキさんから先に戻ってもらえますか?」
アキさん「そうなんだ!わかった。じゃあ、先にもどってるね」
僕「はい!」
アキさん「じゃあ、後でね」
そう言って、アキさんは部屋を出ていった。
僕はまだ残っていたサイダーを飲み干し、アキさんのココアの缶を確認すると、まだ残っていたので、それも飲み干し戻ることにした。
部屋に前に戻ると皆はなにやら話をしている様子だった。
そして、ドアを開けると、それにヨシヒトが気付いた。
ヨシヒト「あ、タカハシくん!大丈夫!?」
僕「ああ、大丈夫だよ!とりあえず落ち着いた」
アキさん「本当に大丈夫?私もさっきまで、外で電話してて、今さっき戻ってきたとこなんだけど、戻ったら秋くんがトイレから戻って来ないって聞いて、様子見に言った方がいいかね?って話してたんだよ!」
僕「あっ、そうだったんですか?ご心配おかけしました。もう大丈夫です!」
アキさんはちゃんと話を合わせてくれていたみたいだ。
これは、何もバレてなさそうだな。
…あれ?でも、なんかミキさんの様子がおかしい。
なんか、怪しんでそうな目で、僕の顔をチラチラと見てくる。
え?何で?
後でわかったことだけど、この時ミキさんはある事に気付き、アキさんと僕に何かあったことに感づいていたらしい。
そのある事とは、僕のほっぺたがキラキラしていた。ということだった。
そのキラキラの正体は…アキさんから僕に着いてしまったラメだったらしい…。
そんな、細かい事によく気付いたな!
女性ってスゴいですね。
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