29/32
前へ
/276ページ
次へ
そして、それから1時間弱、楽しく雑談をしたり、歌ったりして、店を出た。 まだ、終了時間ではなかったけど、アキさんも仕事があり、ミキさんもそろそろ帰らなくてはマズイということで、お開きとなった。 アキさん「今日は遅くまでありがとう!楽しかった!」 僕「いえいえ、こちらこそありがとうございました!」 ヨシヒト「お金、出していただいちゃって、すみません!本当にありがとうございました!」 ミキさん「アタシたちが誘ったんだから、本当にそれは、いいんだって!…それじゃあ、アタシはそろそろ帰ります」 アキさん「カトーくん家同じ方向でしょ?送ってあげなよ!」 ヨシヒト「あっ、はい!それじゃ、俺も失礼します!じゃあね!タカハシくん!また飲もう!」 僕「うん!じゃあね!」 そうして、ヨシヒトたちは帰っていった。 僕「アキさんは家、どっちですか?」 アキさん「あっちの方」 そう言って指さした方向は僕の帰る方向と同じだった。 僕「あっ、僕も同じなんで、送って行きますよ!」 アキさん「あっ、ありがとう」 僕「でも、駅の方に自転車置いてきちゃってるんで、少し待っててもらえますか?」 アキさん「自転車だったんだ。それならいいよ。自転車乗って帰った方が早いじゃん。私はゆっくり歩いて帰るから大丈夫だよ」 僕「えー!でも、まだだいぶ暗いですよ?送ってくんで待っててください!」 アキさん「そう?…じゃあ、待ってるね」 僕「はい。じゃあ、ちょっと行ってきます」 僕は走って自転車を取りに行った。 駅までは大した距離はなかったので、5分程度で戻ってこれた。 僕「お待たせしました。じゃあ、行きましょうか」 アキさん「うん」 僕「後ろ乗ります?」 アキさん「えー。私重たいからいいよ」 僕「そんなことないですよ!大丈夫ですって」 アキさん「いいの!歩いて帰ろ」 僕「そうですか…」 はぁ。 ちょっと密着を期待したのに…。
/276ページ

最初のコメントを投稿しよう!

201人が本棚に入れています
本棚に追加