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僕は自転車を押しながら、アキさんと横並びに歩きはじめた。
僕「仕事は何時から何ですか?」
アキさん「8時からだよ」
僕「職場までは遠いんですか?」
アキさん「うーん。だいたい1時間ぐらいかな」
僕「じゃあ、あんまり寝れないですよね?大丈夫ですか?…明日(もう今日)、やめときます?」
アキさん「ううん。大丈夫!」
僕「本当ですか?もし、キツかったら言ってくださいね」
アキさん「うん。ありがと」
そんな感じで会話をしながら、10分程歩くと、僕の母校の中学校が見えてきた。
アキさん「家、この辺りだから、もう大丈夫だよ」
僕「あっ、この辺なんですか!?」
アキさん「うん」
僕「じゃあ、俺んちとだいぶ近いですね!ほら、あそこの○○中学校って僕の母校ですよ!」
アキさん「そうなの!?私もだよ!私も○○中の卒業生…って、そうだよね。カトーくんもヤマダくんもそんなこと言ってたかな」
僕「え!?じゃあ、アキさんって俺の先輩?」
アキさん「そうなるね。秋くんは私の10学年後輩だ」
僕「先…輩」
アキさん「後…輩。…って、何これ?」
僕「ん?わかんねっす」
アキさん「あはは。何それ?」
何でかアキさんは、ツボっていた。
僕もそれが嬉しくて一緒になって笑った。
アキさん「送ってくれてありがとね」
僕「いえいえ。っていうか、家近いんなら、家の前まで一緒に行きますよ」
アキさん「そう?じゃあ…」
そして、僕たちはまた歩き出した。
僕「明日(もう今日)はどうします?この辺で、18時頃に待ってたらいいですか?」
アキさん「そうだね。家着いたら、連絡するから、この辺で待っててもらおうかな」
僕「了解です」
アキさん「あっ、私の家ここだよ!」
そう言って指さした場所は中学校の真ん前のマンションだった。
本当に俺んちからかなり近いな。
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