201人が本棚に入れています
本棚に追加
母ちゃん「あんた今日はバイト?」
僕「んにゃ、休み」
母ちゃん「今日、冬樹と映画行くんだけど、あんたも行く?」
冬樹(仮名)とは、僕の兄。
僕とは11歳違いで、既婚。
すでに家を出ている。
僕「冬樹兄ちゃん?仕事じゃないの?」
母ちゃん「今日はたまたま休みなんだって!でも、佳代ちゃん(兄ちゃんの嫁さん、仮名)が予定入っちゃって1人だから、どっか行かないか?って誘われたの」
僕「ふーん。俺は18時頃から、予定入ってるから、それまでに帰ってこれるんなら行こうかな」
母ちゃん「そんなには遅くはならないよ!っていうか、あんた今日も遅くなるの!?」
僕「うーん。遅くなるっていうか、もしかしたら泊まってくるかも…」
母ちゃん「どこに?」
僕「青田んち」
これまた僕は適当な事を言った。
ちなみに、青田(仮名)とは、これまた中学の同級生で、まっちゃんとも仲が良く、まっちゃんが地元に戻ってきている間は大抵いつも3人で一緒にいる。
アジカンのブラックアウトをCDにやいてくれたのも、こいつだ。
母ちゃん「あ、そう」
普段なら、フラフラ遊び歩いていると、口うるさい母ちゃんだが、今日は特にそれ以上は何も言わなかった。
母ちゃん「冬樹待ってるから、早く支度してきちゃいなさい!」
僕「はーい」
支度を終わらせると、僕たちは車へと乗り込んだ。
さっ、メールの返信しちゃおっかな。
「おはようございます!
さっき、起きました💦
今日、楽しみにしてます🎵
お仕事頑張ってください‼
連絡待ってます💡」
そんな感じで、アキさんに返信をした。
そして、10分程車を走らせると、兄ちゃんのマンションに着いた。
兄ちゃんは実家から割りと近い場所に住んでいる。
マンションの前に立っていた兄ちゃんが車に乗り込む。
最初のコメントを投稿しよう!