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今から約7年前、僕はとても大切な人と出会った。
小説にするほどの話でも、運命的な出会いでもないけど、なぜか最近あの頃のことをよく思い返している自分がいたので、ただなんとなく、この場にあの頃の出来事を残しておこうと思う。
とりあえず、当時の僕の簡単なプロフィール。
名前:秋【しゅう】(仮名)
年齢:19歳
職業:専門学生(学校は週2で、ほとんどフリーター)
家族構成:父、母、兄2人(内1人は結婚して、家を出ている)
そして、7年前の秋と冬のちょうど中間ぐらい、僕が19年目の誕生日を迎えて間もない頃、当時付き合っていた彼女と、あることがきっかけで別れた。
初めての彼女だった。
別れたと言うよりも、逃げ出したと言った方が正しいかも。
付き合っている内の最後の4ヶ月間は訳あって、ずっと彼女の家に居候をしていた。
あることをきっかけに、その家を飛び出し(当時、大好きだったミスチルのCD十数枚、ゲーム、マンガなどを全て置いてきてしまった。いまだに戻って来ていない…。唯一持って帰って来れたのはギターだけ。このダメージは結構でかかった。)、母親に電話をかけ、実家に帰る旨を伝えた。
帰る道中、色んな事にいやけがさしていた僕は、絶対に吸うまいと決めていたタバコを買い(あの頃はタバコ安かったなぁ。)、人生初めてのタバコに火をつけ、煙を吸い込んだ。
めちゃくちゃ噎せた。
けど、吸っていくうちにだんだん慣れた気がする。
嫌な気持ちはそれで、ほんの少し晴れたきがした。
そして実家へ戻ると家族は優しく僕を出迎えてくれた。
母ちゃん「大変だったね。あんたは十分頑張ったよ」
父ちゃん「そうだな」
僕「…ありがとう。…ごめん」
…他にも色々と優しい言葉をかけられた気がするけど、あんまり覚えていない。
自分の部屋に戻り、僕は少し泣いた。
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