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映画が終わると15時を少し過ぎていた。
母ちゃん「私とお父さんは夕飯の買い物してくるけど、あんたらはどっかで待ってる?」
冬兄「じゃあ、タバコ吸って、そのあと車で待ってるよ」
僕「じゃあ、俺も」
そう言って、喫煙所に向かった兄ちゃんの後を僕はついていった。
喫煙所に着くと、兄ちゃんはタバコに火をつける。
僕「あのー…一本くれない?」
と、僕は兄ちゃんに聞いた。
母ちゃんたちにタバコを吸い始めたことは、まだ黙っていたので、タバコは家に置いてきていた。
ちなみに母ちゃんはタバコが大嫌いだ。
冬兄「え?何を?」
僕「何をって…タバコを」
冬兄「え?何?お前タバコ吸うの?」
僕「うん。まぁね。まだ母ちゃんたちには内緒ね!」
冬兄「そうかぁ…お前がタバコ吸うとは思ってなかったなぁ」
そう言いながら、兄ちゃんはタバコとライターを渡してくれた。
僕「ありがとう」
僕は貰ったタバコに火をつけた。
冬兄「いやぁ、でも本当に、一緒に酒は飲むだろうとは思ってたけど、一緒にタバコ吸う日が来るとは思ってなかったなぁ」
僕「うん。俺も」
そして、タバコを吸い終えた僕たちは車に戻った。
冬兄「で、バンドの件はどう?」
僕「え?いや、ついさっき言われたばっかじゃん!まだ考え中だよ!」
冬兄「そっか」
うーん。…まぁ、困ってるみたいだし、色々と相談のってもらっちゃったし、とりあえず助っ人的な感じで入るぐらいならいっか…。
僕「…まぁ、とりあえずは仮入部的な感じでよければ…いいよ」
冬兄「本当?助かるわ!じゃあ、次の練習の日にちわかったら、連絡するから、よろしく!」
僕「ほーい」
それから、またしばらく雑談をしていると、買い物を終えた母ちゃんたちは戻ってきた。
母ちゃん「じゃあ、もう帰るけど、どっか寄るとことかない?大丈夫?」
冬兄「大丈夫」
僕「ありませーん」
僕たちは家に帰った。
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