第一章

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「生憎美容室もエステも行かないの。でも予約が必要なのは分かった。今日いれてもらうことは無理なの?支払いも今日ちゃんとしますから。」 支払いをするのは当たり前で、そんな当たり前のことをそんなふうに偉そうに言われると思わなかった俺は少々面食らった。 けれどそれ以上に… 「エステはともかく、あんた美容室も行かないの?今まで髪の手入れどうしてたわけ?」 見たところ傷んでる風でもないし、中学生や高校生じゃあるまいし美容室に行く金をケチってるわけでもあるまい。 何より女の髪は人並み以上に手入れされているであろうことが安易に想像出来る綺麗な髪をしていた。
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