0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
「…また夢…」
目覚ましのアラーム音で目をさました少女は独り言を言う。
「…春になると決まって見るなぁ…」
寝間着から洋服に着替えながら如月美夕はぶつぶつといいながら台所へと向かう
高校を卒業してすぐに就職し一人暮らしをはじめて一年が過ぎた。
「冷蔵庫空だ…。」
夕べは残業でへとへとで食事の買い物するのも忘れていた事を忘れ地位習慣で冷蔵庫を開けて溜息をついて美夕はコンビニへ向かう事にした
「たまには手抜きも良いかな。」
なるべく自炊を心がけているが流石に一週間残業が続くと疲れも出るわけである
コンビニでサンドイッチとお茶を買うと ふと公園の桜が目に入った。
「やっぱり桜は良いなぁ。」
公園のベンチに腰掛け美夕は伸びをしながら独り言を言う。
今日は仕事が休みなのでのんびりできそうと考えて居るとふと夢を思い出した。
夢の中も桜が咲いていた満開の桜の来のしたで佇む人を見つめて居る不意に抱きしめられながら言われる言葉…。
「…平和になったのに…」
ぽつりと言葉が口をつく…美夕の胸に苦い思いが過ぎる。
「…私達はまた会えないの?…。」
無意識に出てきた言葉に美夕は不思議に思いながらフルフルと首を振りベンチから立ち上がった。
「疲れで頭おかしくなったかな?」
最初のコメントを投稿しよう!