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「血・・・出てる」
「あっ・・・ああ・・・」
私はすぐにその男の人から離れて、自分の口を触った。
「あ、ありがとう・・・ございます」
そう言って、私は急いでその場から立ち去った。
あの人・・・ウチの学校の先輩・・・?でも、制服は着てなかったし・・・なんなんだろ?私と普通に会話するなんて・・・。
「学校くんなブース!!」
下駄箱を開けるとお決まりの言葉。もうこれには慣れた・・・これが私の普通。
沢山の暴言を言われ、私はいつもスルーし、席につく。
「ふう・・・」
鞄を開けて、私がいつも読んでる月刊雑誌を出した。
『川島愛友のお悩み相談室』
この企画は毎月行われていて、一つ一つの言葉が私の生きがい。
”幸せは歩いて来ない。自分から歩いて掴みとるしか方法はないから・・・”
”1つの笑顔が100の笑顔に繋がるんです。”
私も・・・そろそろ相談してみようかな。
ふいに思った。
「お前何見てんの?」
「うわ、あゆゆのお悩みのやつ見てやがる」
「あっ返してっ」
雑誌を一人の女子に取られた。
「はぁ?だったらもう学校くんなよ」
「つーかさ、あゆゆがてめーみたいな糞、相手にする訳ねーだろ!?」
皆に笑われ、そして雑誌はゴミ箱の中へと放り投げられた。
私の毎日は・・・本当に生き地獄だ。
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