第1章

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”生きていることに誇りを持って” ふいにあゆゆのこんな言葉が頭を過ぎり気が付くと私は目を開けていた。 「やっ!」 落ちてくる剣を必死で避けようとしたけど、肩をかすってしまった。 ・・・痛い。こんなにも痛いの? ズキン、ズキンと肩が痛む。怖くて動けないよ。 まだ・・・あゆゆから返事をもらってないんだ。それまでのしんぼうだ。 ガン!! 「え・・・」 マントの人は鈍い音を立てて倒れた。 「・・・はぁっ・・は・・あ」 その先には鉄パイプを持った金髪の人の姿があった。 「なん・・・で」 「・・・」 男の人は座り込んでその仮面のポッケから金色の粒のようなものを取り出した。 「何が失礼しますだ?チビ」 「あ・・・」 金髪の人はその粒を見つめた。綺麗な茶色い真っ直ぐな瞳はとても綺麗だ。 「・・・」 金髪の人はその粒をポッケに入れ、立ち上がった。 「この前、その女に会った」 「え?川島愛友にですか?」 「つーか逆ナンされた」 「はぁ・・・」 金髪の人は歩き出す。 「俺についてこい」 「え・・・」 「いーから」 少し迷ったけど、1人より増しかな?と思い、恐る恐るついていった。 「ある怪物が出た時、そいつのポッケから粒を取り出して、3日目の午前6時に飲めだと」 「はい?・・・」 「・・・」 気まづい。いきなり無言にならなで下さいよ・・・。 「お前、あんま喋んねーな」 「・・・はい」 「だからダチ出来ねーんだよ」 「・・・」 この人・・・酷い。
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