ACT・1

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「ただいま~祥。…あれ? 亜綺…」 え? 郷兄、こいつの事知ってる? 中に入って来た郷兄は、確かにこいつに話しかけた。 あき? って言うのか、こいつ…。 「起きたのか」 「まぁな」 そんな会話が頭上で交わされている。 不意に郷兄がこっちを向いた。 「久しぶり、祥。よく来たな」 ! 郷兄が…微笑んでくれたぁーっ! 郷兄はすごくカッコイイ。 ってかキレイだ。 それでいてすごく優しくて、おれは郷兄が大好きだ。 いつの間にか郷兄に見惚れていた。 『あき』って郷兄に呼ばれていた奴の事なんか、もう目の端にも映っていなかった。
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