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とあるギルドの一室
その部屋には偉い人物が座るであろう大きな椅子と大きな机、来賓用の物であろうソファーがテーブルを挟んで二つ置いてある。
壁には本棚が設置されており辞書ほどの厚さの本がズラリと並んでいる。
大きな椅子に座っている老人と大きな机の前に立っている少年しか、この部屋にはいない。
「お前も、もう今年で16になるそろそろ学園に通ってもいい頃じゃろ」
「ほ、本当にいいんですか?」
「もちろんじゃよ」
「ありがとうございます!マスター」
「なーに、礼には及ばんよ」
優しい笑みを浮かべながら老人は言う。
「楽しんでくるのじゃぞ」
泣きそうな顔をしながら少年は心から感謝をしていた。
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