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闘技場
「なぁ、ケイタくん」
「なんだい?ヘイクくん」
「いや、くん付けとかキモいよ?」
「おめぇだってしてるだろうが!」
「そっか、わりぃわりぃ」
「反省の色が全く見えんな」
「物語における使い魔の召喚の時ってさ」
「無視かよ…」
「だいたい何か起きるよね?」
「まぁな。俺が元いた世界に携帯小説っつーのがあったんだが、そのファンタジー小説でもだいたい何か起きてたな」
「だよな。つーことはさ、今からやる使い魔召喚も何か起きるって事だよな?」
「まぁ、言っちゃいけねーがこれも小説だしな」
「はぁ、いやだいやだ。何でそんなめんどくさいこと処理しなきゃいけないの?」
「いや、この小説のコンセプト的にお前が事件を処理することはないんじゃないか?」
「あぁ、なるほどね!いやぁ良かった良かった!」
「でもそうなると誰かが処理しなきゃならなくなるよな?」
「まぁ、頑張ってねケイタくん」
「なんで俺なんだよ?」
「いやだって主人公じゃん。ケイタくんは」
「確かに境遇的に俺が主人公かもしれないがそれを言ったら他にも何人かいるだろ」
「だから、一人一人それぞれに事件が起きるんじゃないの?」
「…なるほど」
「大変だね。みんな」
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