修学旅行のジンクス

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手にした乗車券を改札機に通し、目的のホームへ向かおうと歩きだした私の目に、ふと留まった人物がいた。 まさか。いや、そんなはずは…。 遠い記憶の糸を辿りながら、足を止めてその人を見ていたら、視線がぶつかった。 「あれ?」 彼の口は確かにそう動き、その表情は驚きながらも、私を知っているということを伝えていた。 私は、止めていた足を彼の方へゆっくりと進めた。
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