恋情と狂気

13/14
155人が本棚に入れています
本棚に追加
/353ページ
総司の視線の先には土方の姿。 「……何かあったのか?」 「……………」 ただならぬ気配を漂わせる様子に何かを察した土方は問うが総司はじっと土方を見つめる。 もしやと思ったが土方さんがそんな安易なことをする筈も無い。 「……いえ、何も。それより葵を知りませんか?」 「あ?あいつ居ねぇのか?」 「先程まで永倉さんとうどん屋に居たみたいなのですが…」 「陽も暮れたのってぇのに何処ほっつき歩いてやがるんだあいつは」 「………………」 「………………」 「「まさか!?」」 暫しの沈黙の後、同時に声を上げた。
/353ページ

最初のコメントを投稿しよう!