逢いたい気持ち

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逢いたい気持ち

ぼーっと眺める窓の外には 絵の具で描いたような空の青と 真っ白な雲が流れる。 「詩…?ほら、新譜。青から預かってきた。」 「あぁ……ありがとう。」 窓の外を眺めたまま私は それを受け取る。 「大丈夫か?顔色悪いぞ……」 「うん。大丈夫………」 無理するなよ。と優しく頭を撫でて 心配そうに私を見つめた。 「ねぇ…時雨。ハル……元気…?」 私の質問に時雨の表情が曇る。 「あぁ…元気だったよ。」 「そう………。」 私はまた窓の外に目をやった。
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