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「何でだよ」
「おじちゃん、母ちゃんの事を泣かせてばっかりなんだぜ。だから俺は嫌いなんだ。」
まさとしの顔には大きな青アザが出来ていた。
何時からだろうか。6月頃、アイツをまだ待っていた時ぐらいからだろう。
まさとしの腕や足に痣ができはじめた。僕は見るたびに増えていくその痣が気になって聞いてみた。
「それ、どうしたの」
まさとしはいつも通りの変わらない笑顔で「母ちゃんに叱られたんだ」と言った。僕は返す言葉が見つからなくて黙ったまま痣を見ていた。
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