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「読めても暗号に気が付かな
かったら意味ないケドね?
そう言う意味で、お姉さん
宛ってのも間違い無さそう
だねぇ…」
「あぁんもうっ!!
能書きは良いからさっ…」
「まぁまぁ落ち着けって。
今から説明してくれるん
でしょう?」
イライラと気を揉み始める晴香を制して、マドカが上目遣いに雪乃を見つめる。
「……そうですね。
直訳すれば…」
“輝く君へ。
5年の暗闇は君が晴らしてくれた。
3年も待てば、君は俺の事など忘れてしまうだろう。
それでも、君へ誓った愛のシルシは永遠に俺の中に留まる事を約束する。
何も告げずに去る事を許して欲しいとは思わない。
君の瞳から輝きが失われる事が何よりも恐ろしかった。
留まる事を知らない君が恐ろしかった。
いつまでも、君は輝いていて欲しい。
君の虜Aより”
「……と言った所ですね」
「さっぶっ!!
鳥肌たったっ…!!!」
「やかましいっ!!!」
「いてっ…ええっ?俺っ?」
すかさずゲシッと相葉に蹴りが飛ぶ。机の下の限られたスペースで、勢い余ってマドカの足まで蹴り飛ばしてしまった。
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